フック移動の面白さ

初めに言っておきますが、あくまで個人の感想ですよ。っと。

Teeworlds、というゲームが面白いのはどこなんだろうなぁと考えた時、
カービィのようなキャラクターがまさか銃を撃つとは、みたいなギャップから、
実力差が如実に表れる、って所だとか色々思いつくのですが、一番は「移動」だと思います。





他のシューティング系のゲームの操作について考えてみると、
2Dのものだと左手は左右（上下）の移動、右手が銃を撃ったりジャンプしたり、
特殊なボムを使う等のアクションボタンになっていることが多いイメージです。
3Dのものになると左手が移動で右手がカメラ操作（L1押している状態だとエイムだったり）、
R1ボタンや左クリックがアクションだったりすることが多いように思います。

Teeworldsを考えてみると、2D左手は左右の移動とジャンプという移動、
右手はマウスを使ったエイムと左クリックのアクションボタンと、右クリックのフック。

Teeworldsの面白い所はこの「右クリックのフック」にあって、というのも
Teeworldsの移動の95%はフックで移動していて（多分）、左右の移動を使う割合がかなり少ないのです。
で、そのフックはエイムしている方向にしか放てないので、
「左に逃げながら右から追いかけてきている敵を撃つ」という動作をする為には、
普通のゲームだと「左手で左入力をし続け逃げながら右手で右方向に照準をあわせて撃つ」
という動作になるのですが、Teeworldsですと
「右手で左方向にエイムしフックを放って加速し、スピードがついた所で瞬間的に右方向にエイムし撃つ」
というすごく右手が忙しいことになるゲームになるのです。
この時左手の左右入力はおまけみたいなものになるので、
武器変更の1～5キーに専念する以外は結構手持ち無沙汰で、
Teeworldsをプレイしている時の手元を動画に撮ってみたのですが、
明らかに右手のほうが頑張っているのがわかります。

逃げるに集中するとフックでの移動が安定するので逃げやすくなりますが、
その分追ってきている敵を攻撃する機会が失われます。
逆に敵を打てばフックでの移動が安定しなくなり、失速し敵に追いつかれる可能性もあります。
 
移動にエイムが大きく関わることで、攻撃と移動の関係がより親密になって、
そこにほかのゲームには無い面白さがあるのではないかな、という勝手な考察でした。
まぁ普通に考えてもカービィのような球体がフックを使用し高速で移動して銃を乱射し、
GLの爆風で垂直に飛び、敵をフックで掴み針に投げ飛ばす、というだけでも面白いですよね。